こんにちは、ぽんたです。
今回も「抑うつ状態」で休職中である、教員の旦那のことについての続きを書いていきます。
前回までのあらすじ
交渉の末、諦めたように異動に応じることになった旦那。家では思ったよりすっきりとした表情をしており、いつも通りの日常が戻っていました。3月末、前任者より連絡があり、引継ぎのために新しい職場を訪れることになります。
前回の記事です。
ツレが抑うつになった話の最初の記事です。
新しい職場での引継ぎ
前任者と対面
長い運転を経て、新しい職場に顔を出した旦那。前任者が待っていてくれました。
「こんにちは!旦那さんだよね!待ってました!いらっしゃい!」
「こ、こんにちは。よろしくお願いします。」
「さっそくだけど、挨拶回ろうか!!礼儀が大事だからね!!」
と、いった具合に初対面。最初の印象は「いかにも仕事ができる熱い人」だったそうです。
私たちは後から知ることになるのですが、この方は本当にとてつもなく高いレベルで「仕事ができる人」でした。(画像はイメージです。)
上司、先輩との対面
「よろしくお願いします。何でも聞いてくださいね!」
「よろしくお願いします。分からないことばかりだと思うので一緒にやっていきましょう」
「待ってたよ!大変なこともあると思うけど、これからよろしくね!」
「よろしくね。任期の間は長く感じると思うけど、いつか終わるからね。頑張ってね」
第一印象は、皆さん優しく接してくれるいい人たちだったそうです。(※画像はイメージです。)仕事をするうえで同僚や先輩たちとの関係ってかなり大事ですよね。
旦那はいままで変わった人とも接してきていたとは言いますが、話を聞く限り周りの人に恵まれて仕事を続けることができていたと思います。
「じゃあ、さっそくだけど、引継ぎの資料取ってくるから待っててね。」
「はい。わかりました。」
役所の方でも異動はあると思うのですが、昨年度から前任者と仕事をしていた上司と先輩は異動がなかったため、旦那にとっては幸運でした。
\ドンッ!/
「(・・・?辞書?)」
「じゃ、始めようか!」
衝撃の引継ぎ内容
引継ぎのため前任者と、4月から同じ部署で働くことになる上司(係長)と先輩、4人でテーブルを囲む旦那。それぞれの目の前に、引き継ぎ書とは思いたくないほどの大量の紙束。(※誇張しています)
「では、引き継ぎ書を見てもらっていいかな」
引き継ぎ書でした。
大なり小なり仕事は大変なものです。私も働く身としてそれは理解しています。大分誇張してはいますが、旦那が引き継ぐ量はとても膨大でした。これは市町村によっては違いがあるみたいです。
「旦那さん。ここでの仕事は、これまでの仕事と全く違ったものになるっては聞いてたかな?」
「それは、はい。」
「これまでは、どんな授業をしようとか、どういう風に生徒に接しようとか、自分で考えたり周りに相談したりしながら、試行錯誤をしてやってきたと思う。」
「はい。」
「ここではまず私情を捨てること。決められたことは必ずやること。」
「役所での仕事はとても綿密に決められていて、前年度にはもう予算もスケジュールも決まっているものが多いんだ。だから、決められたことをやらないとなるととてもまずいことになるのよ。」
「は、はあ。」
「受け持つ1つひとつの仕事が、市町村の人、果ては自分たちが住んでいる都道府県全体の人に影響が出るのね。そして責任は上の人がとる。」
「だから気を付けてね。上の人が頭を下げるってことはとんでもない意味を持つことを忘れないで」
「わ、わかりました。」
公務員さんなら当たり前の事なのだと思いますが、旦那は公務員とはいえ教員公務員です。教員は教員で特殊な環境での仕事ですから、今までにない雰囲気に驚きを隠せません。
学校での仕事は、授業を例に挙げると、教えなければならいことは決まっています。しかし方法は千差万別。先生ごとに工夫して、より分かりやすく、より楽しく、より生徒に寄り添った、など考えながら自分なりに作っていくそうです。
一方役所での仕事は、やること、やり方、日時が決まっていて、それを実行するために会議があって、その会議ために会議をして、会議のセッティングにもマニュアルがあってと・・・聞けば聞くほど、カチンッと固い音がしそうな程、しっかりとしなければならない雰囲気が伝わります。
旦那は、ふと思います。
(ここで家族の時間って本当に増えるのか・・・?)
答えは引き継ぎ書の中にありました。
「まず就いてからすぐにしなくてはいけないことを確認していこうか。」
と、4月のカレンダーに予定が入っているページを見たとき。
「(!?)」
「(夜20時にスタートの会議!?土日も勤務!?)」
続く!