こんにちは、ぽんたです。
「抑うつ状態」で休職中である、教員の旦那のことについての続きを書いていきます。
今回は前回までの旦那に対して私がどう言葉かけをしたのか、どう対応したのか、その中でも失敗したなと思うこと書きたいと思います。
よろしくお願いします!
前回までのあらすじ
寝ても覚めても仕事のことを考えて押しつぶされている旦那。私から見た旦那の姿は、私の知っている旦那ではなくなってきていました。
薄暗い部屋で電気もテレビもつけずただ座っている旦那を見たときはびっくりして声をあげてしまいました。
そのときに旦那がぽつっと「消えたい いなくなりたい」とつぶやいたのでした。
前回の記事です。
ツレが抑うつになった話の最初の記事です。
「消えたい」に対して「そんなこと言わないで!」
まず出てきた言葉は「どうしてそんなこと言うの?」でした。
仕事が変わってから旦那は毎日「わからない」「大変」「辛い」と口に出していました。旦那の本気の弱音を聞くのはこの件が初めてだったので、どう対応すればよいか分からなかったですが、「お疲れ様」「分からなくて当たり前だよ!」「頑張らなくていいから、目の前のわかることだけ帰ってきたらいいんだよ」と声掛けはしていました。
この言葉かけが失敗したかどうかは分かりませんが、旦那と何か会話しなきゃと思い話していたところもあります。
旦那はそれに対して「でも」「だって」と期限があることや聞いても分からないということを続けてまた落ち込んでいたのを覚えています。それに対しては特にこうした方がいい、ああした方がいいとは言わずに、「そうなんだね、辛いね」というに留めていました。
留めていました、というより、それ以外に私にできることがなかったというのが正しいかもしれません。いい言葉かけが思いつかず、対応策が何かわかるわけでもない。旦那が辛い思いをしているということしかわかりませんでした。
旦那の「消えたい」というセリフは、常日頃からため込んでいた気持ちがあふれてしまったのかもしれません。そして私が「どうして!」となったのは続けて次のようなことを言ったからです。
「実行出来なかったけど、実は携帯も財布も家においてどっか行こうと思ってた。どっかで力尽きて全部投げ出して楽になりたかった」
それを聞いたとき涙が止まりませんでした。
どうしてそんなこというの!もうすぐ家族が増えるんだよ!いなくなるなんて言わないで!あなたがいないとお腹の子はどうするの!あなたがいないと意味がないんだよ!ずっと一緒にいるって言ってくれたじゃん!歳をとっても仲良しの夫婦でいようって言ってたじゃん!これからもっと楽しいことあるはずなのに!もうそんなこといわないで!
記憶が曖昧ですが、その時に思いついたことを思いっきり泣きながらすがり付きながら話しました。旦那は「ごめん」とだけ言って二人して泣いていました。
当時の私は何も考えられず感情だけぶつけてしまったのですが、このことについてはあまりよくなかったなと思います。もっと冷静に話を聞いてあげるとかすればよかったと思う反面、いや~あの場面は今振り返っても冷静にはなれないよなぁとも思います。難しいですね。
後から聞いた旦那は、富士山か東尋坊までいって、後は野となれ山となれと思っていたそうです。
夢のマイホーム「ちょっと考えたい」に対して「先延ばしでも叶えたい」
実はマイホームを計画していた私たち。
計画自体は随分前から進めていて、間取りもほぼほぼ決まり後は最終のGOサインの印を押すだけというところでした。
その契約予定日が、二人で大泣きした次の日でした。
会社との約束の時間まで時間があったので、大きな公園で時間をつぶしていました。
2人で遊びに来たり、私はお腹が大きくなってからは散歩しにきたりしていたところで、「もうすぐ3人で来れるかもしれないね」「マイホーム楽しみだね」なんて話しかけながら少しでも旦那の気持ちが楽になってくれるように、気分転換も兼ねて働きかけたつもりでした。
ただ旦那は仕事のことでいっぱいいっぱいになっていたことプラス先のことが不安になってたまらない状態でした。
「今日の契約、やっぱり考え直しにできないかな・・・」
と、ぽつりと。旦那はこの先、自分が仕事を続けられるか不安なこと、仕事を続けないと給料が減り(すぐに0になるわけではないですが)生活が困難になること、ローンを払い続けること自信がないこと、などなど理由を話してくれました。
私は、旦那の気分がとことん落ち込んでいるのは分かったつもりでいました。ただ、自分たちが1から計画立ててようやく見えてきた夢が0になることだけは避けたかったという気持ちが強く出てしまいました。
そのため、副題の通り、「先延ばしでも叶えたい」と伝えました。その他に
- 子どもと私たちが住むことをずっと夢見て頑張ってきた計画だから無しにはしたくないこと。
- 辛かったら仕事を休んでもいいし、辞めたっていい。昨夜2人で調べたら、もし仕事を休むことになってもすぐに給料が無くなることは無いし、ほんの少しだけど生活していけるお金は貯めてあるということ。
- 今の仕事がどうしても嫌ならやめたっていいし、別の仕事でもいいと思うこと。(かつて旦那は、前の職場を辞めるかどうか悩んでいるときに私を助けてくれました。それを引き合いに出して話しました)
- 自分の同僚の旦那さんは5回転職して5人子どもがいるけど、マイホームを持っていること。
など伝えました。
また二人して泣きながら話をして、旦那を難しい表情にさせてしまいましたが、最終的に建築費用をもう少し抑えてさらに安心して支払いができる金額に変更することと、最終の印を押すのを先延ばしすることができるかを聞いてみることになりました。
ハウスメーカーについてからは、現段階での最終提案という形で具体的な間取り、金額などなどたくさん説明を受けました。旦那はボイスレコーダー機能をONにしてから(仕事で学んだことをいかしたようです)何とも言えない表情をしながら話を聞いていました。
担当者さんも旦那の変化に気づいて気遣ってくださり、土地を売っている不動産屋さんと連絡を取ってもらったり、新しく費用の提案してもらったりと、たくさんご迷惑をかけた上で、契約も待ってもらえることとなりました。帰りの車では少しだけ旦那の表情が和らいだような気がします。
このことについては、言葉かけを失敗したなと思っています。
なんで自分はそこまでして家にこだわっていたんだろう。一番大事な家族が押しつぶされてしまいそうなのに、自分の気持ちを前に出してしまって、こだわる順番を間違えているじゃないか。
とっても後悔しました。旦那が仕事を休むことになった後に、自分の当時の言動が、旦那の逃げ道を塞いでいたのではないか(家のために働かなくてはいけないと思わせた)と、さらに後悔しました。
後日、「あなたがいるだけでいいんだよ」と伝えることができましたが、もしかしたら、次回書きますが、伝えることができていなかったかもしれないと考えると今もすこしゾッとします。
それでは今回はここまでで。次回に続きます!