休職者が外出することに理由がいるかについて - ツレが抑うつになりまして(20)
こんにちは、ぽんたです。旦那の記事は本当にお久しぶりです。
「抑うつ状態」で休職中であった、教員の旦那のことについての続きを書いていきます。今回はお休み中の旦那自身が「外にでることを少し許すことができた」出来事を中心に書いていきます。
前回の記事です。
ツレが抑うつになった話の最初の記事です。
外出するために理由が必要なのか否か
この見出しに皆様なら何と答えますでしょうか?
いやいや、何を聞いているんですか?(笑)となると思います。
当時の旦那にとっては答えは「YES」でした。
仕事をしていないのに外出するのはサボりの延長であり悪だったようです。
そのため通院以外には外出する機会はゼロでした。
外部との接触に敏感になっていました。知っている人に見られたらどうしよう・・・といった具合です。
気分転換もできていない状況ではありますが、個人的に同じ場所にずっととどまっているよりは、なにか少しでも行動した方がいいのではないかと思っているところもあり、私の産婦人科への通院や買い物に付き合ってもらうことにしました。
「お腹大きくてさ!運転大変だから手伝って!」といった具合です。
その際、当初旦那は車を運転してくれていましたが、車の外に出ることはありませんでした。
旦那の実家からの提案
家の外に出るだけマシかなとも思っていた頃だったかなと思いますが、旦那の実家からありがたい提案をいただきました。
というより、当時を振り返れば何か理由を付けて外に出てもらおう、顔を見せに来てもらおうといったものに近かったかな?と思います。
「日中の誰もいない時間帯に家の周りの草むしりしてくれないか。家の周りは人はいないからゆっくりやってくれ」
といったものでした。
最初は渋っていましたが、私の運動にもなるから一緒に行こう!と誘って数回に分けて外出することに成功しました!
最終日にはお昼ご飯をごちそうになったのですが、義両親(旦那にとっては両親)に申し訳なさというか負い目を感じていたのか旦那は終始下を向きっぱなしでした。
旦那の顔に笑顔が戻った理由
そんな中、気を遣いながら義両親は旦那に話しかけ続けてくれました。仕事の話は一切抜きで。旦那は頷くか何もリアクションがないかだけの状態でしたが・・・
「ひげ伸びっぱなしだね~。そらないの?」
「・・・」
「なーんか小汚く見えるがね(笑)」
「・・・」
「・・・あっ。(ハッとした顔)ねえねえ。」
母「お風呂、入ってるぅっ!?」(真顔)
すいません、お義母さん。汚く見えても入ってはおりました。
冗談言っている笑顔からの急な真顔という落差にびっくりしすぎて笑ってしまいました。お義父さんも「何をアホなこと言って!」と笑っていました。
その時に、本当に数カ月ぶりに少しだけ吹き出すようにですが、旦那の笑っている顔をを見たのです。
泣きそうになるくらいとても嬉しかったのを覚えています。
「仕事休んだからって、笑ったらダメ、出かけたらダメ、暗い顔して引きこもっていないとダメとか無いんだから。気持ちを楽にするために休んでるんだから、好きにしていいはずだよ」
そんな感じの言葉を言ってくださったような気がします。
その日から劇的に旦那の様子が変わったわけではないのです。しかし、ずっと強張っているか泣いているかだけだった表情が、すこーしだけ和らいでいったような気がしています。母の言葉は強し。少し天然入っているところも強しです。
後から旦那から聞いたことですが、お義母さんも仕事関係で精神的身体的にかなり大変だった時期があったそうで。それこそしばらくお仕事ができない時期があったそうです。言葉の重みが違ったわけですね。
「掃除してほしいところなんて山ほどあるからいつでも来て頂戴!はっはっは!」
最後まで豪快でした。私とは違った明るさというか、違う角度からの励ましというか、その突き抜けた感じが旦那には救いだったのかもしれませんね。
そんなこんなで、お義母さんの言葉もあってか「外に出てもいいのかな」という気持ちに少しはなってくれるように(本当に本当に徐々にですが)なったというわけでした。
今回はここまで!