こんにちは、ぽんたです。
今回も「抑うつ状態」で休職中である、教員の旦那のことについての続きを書いていきます。
旦那の記事の投稿数が多くなってきたので、「原因編」としてサブカテゴリをつくろうかなと検討中です。できるかは別として・・・。
最近は旦那に当時の話を聞きながら書くことが多いため、いつもよりまったりと更新しております。根掘り葉掘り聞くとフラッシュバックするのではないかと心配していましたが、今はそれほど落ち込んでいないそうで落ち着いて話してくれています。話をしている姿を見ると、回復してきてるな~と、嬉しく感じます。
では、今回もよろしくお願いします!
前回までのあらすじ
引継ぎ後から明らかにテンションが低い旦那でしたが、無難に送別会を終えることができました。その後、仲が良かった先輩から、旦那の異動はとある方を部活動の顧問にするためはじき出された玉突き異動だったということを聞かされるのでした。お偉いさんや庁の担当者からは「旦那だから任せられる」と聞かされていましたが、それはいったい何だったのでしょうか・・・。
前回の記事です。
ツレが抑うつになった話の最初の記事です。
旦那の異動の真実
先輩から聞かされる新たな事実
「旦那さんの異動って、俺の担当してる部活関係の玉突き事故だよ」
「え・・・あれ?」
先輩からの話でピキッと凍り付いた旦那。なぜなら、お偉いさんには何度も確認しました。「どうして自分なのか」と。
それに対しての回答は、お偉いさんも庁の担当者からも返答は同じでした。「旦那さんが適任だと思うから。誰でも良いわけではない」と。
自分は異動を希望していない。妻が妊娠している。もうすぐ家族が増える。家も建てる。なにかあったときにはすぐ動けるようにしたい。環境の変化に弱いのを自覚しているから異動希望は出さなかった。
だから組合員として、「家庭の事情を考慮すること」が明記されている職場交渉の結果をもとに、異動は断らせてくださいとお願いまでしたのに、ダメだった今回の異動。
「断ればこの先のキャリアに影響が出る」と脅された今回の異動。
「家族の時間」が約束されてなかった今回の異動。
それでも「自分が適任」と選んでもらえたのだから、頑張らなくてはいけないと気持ちがあった今回の異動。
それがとある人を部活動の顧問をさせるために
その人の空きを作るために
自分がはじき出されただけ?
頭が真っ白というより、何か全てが空っぽになってしまった気分になったと言います。
それに先輩が担当している部活動を指導ができる方が校内に全くいない。と、いうならまだ話は分かります。
しかし、指導できるかできないかは分かりませんが、その競技の経験者は先輩を含めても4人以上います。現在はそのうち2人が担当しており、残りの方は専門ではない競技の部活動の顧問をされています。
それなのに、さらにその競技の専門家を引き入れる代わりに、異動希望していない旦那がはじき出された・・・?
「・・・なんかごめんね。この先の話、聞く?」
「怖いけど、・・・・お願いします。」
聞かなければそれ以上のダメージはなかったかもしれません。ただ、ここまで話されたら誰でも先が気になるように、旦那も同様に続きを聞くのでした。怖いもの見たさ的なものもあったかもしれません。
そして、聞いてから後悔するのでした。
そんなことってあるの?外からの圧力
先輩が教えてくれた事実は簡単にまとめるとこうでした。
- 異動してこられる方は現場から離れてから長いから現場に出たい。(庁舎で働いている感じの方です。その方の立場からしたら当然でしょう。そして仕事のできるとても良い方だそうです。)
- 先輩の担当する部活動の副顧問の若い先生が、その方を引き入れてほしいと、異動の時期より随分前から学校のお偉いさんたちにアプローチ。
- 競技界では大御所の先生が、どこぞやに働きかけて異動を後押し。
- 1校目には断られた。(断れるの!?)
- そして2校目、旦那が異動となった。
- 競技の協会から学校に「○○さんは競技のための異動でくるんだから、そこの顧問にしろ」と電話がくる。
- 大御所さんから先輩に「もしかしたらお前顧問外れることになるかもしれん。ごめん」と連絡がくる。
- 先輩はここで一連の流れを詳しく知る。こんなことあってはいけないと激おこ。
- この後、実際に顧問がどうなるかは先輩も知らない。
私からしたら、こんなことってあるの!?って感じです。
部活動での異動はかなりあるそうですし、もしかしたら旦那以上に理不尽に異動になった方もいるかもしれません。
でも、旦那にこんなことが起こるとは思いもせず。当事者にならないと分からないものだと思いますが、今でもこの話を聞いたときを思い出して腹が立つくらいです!
1校目は断れたのに、なんで旦那のときは断われないの!
副顧問の人、大御所の人、協会の人は何の権利があってそんな行動ができるの!
私たち家族の生活云々は考えたことあるの!?
先輩は副顧問が変な動きをしてる・・・となんとなく思っていたらしいですが、遠回しにしか注意はしなかったそうです。その後、がっつりと説教もしたそうですが、最後まで「なぜ説教されなければいけない?」という態度だったそうです・・・。
その後、先輩はボスではないお偉いさんに相談もしてくださっていたそうです。
その方も「こんなことあってはならない」と言っていたそうですが、すでに決まった異動を覆すという方向にはいかず、今後の対応(部活動の顧問をどうするか)に頭を悩ませていたそうです。
一体悪いのは誰?
「俺からは各方面にキツく言っておくからさ。頻繁に顔出してよ!じゃ!」
「はい、ありがとうございました・・・。」
と、再び部屋に一人になった旦那。
怒りやら悲しみやら虚しさやら・・・この気持ちはいったい誰にぶつけたらいい?
異動してこられる方?
旦那に異動を指示したボス?
ボスに指示をしたさらに上の人?
異動先の役所の人たち?
副顧問の方や大御所の方や協会の方?
異動してこられる方や役所の方には全く非がないと分かっているのに、会ったことのない方、これからお世話になる方々に対しても苛立ちを感じてしまう。
そんな自分が情けない。
しっかりしなきゃいけない。
妻が妊娠していて、これから子どもが生まれる。家を建てる。しっかりしなければ。
でも、これから働きに行く場所は、激務で家族の時間ができるっていうのは嘘で、自分がたくさんの先生方の中からと選ばれたっていうのも嘘で・・・。
気持ちがぐちゃぐちゃしていて、負のループだったそうです。
帰宅してからの旦那の様子
以前に増して様子がおかしくなった
その日帰ってきた旦那はいつにも増して顔色が悪く・・・。
顔に出やすい旦那は、見るからにモヤモヤした気持ちに押しつぶされそうになっていました。
話を聞くと、私自身も「明らかに相手の勝手な都合で、こんなことがあってもいいのか!?!?」と驚いたのを覚えています。
そして、この日の旦那のお風呂が異様に長く・・・。
気持ちの整理をしようと考えれば考えるほど怒りが募っていく・・・という状態だったと思います。
当時の職場での最後の出勤日
そんなもやもやを抱えたまま最後の出勤日。
異動する先生方は引継ぎやら片付けやら挨拶やらにおわれており、旦那も同様に忙しく過ごして終わったそうです。そんな中で、帰り際、旦那はお偉いさんと、たまたま1対1になることがあったそうです。
「あ、旦那さん。お疲れ様でした。最後はごたごたしてしまってごめんね」
「お疲れ様です。お世話になりました・・・。」
「(この人全部知っててやってたくせに・・・。知らんけど)」
「上があれ以上の情報をくれなくて・・・。聞いてた情報と違うことになって申し訳ない。」
「いえ・・・。もうやるしかないので・・・。」
「ほんとにごめんね。」
「いえ、どんな力が働いたのかはわかりませんけど、自分の教科の異動ではよくあることなので。」
「・・・。体に気を付けて頑張ってね。」
「(最後まで何も言わないのか。図星・・・?)はい、ボスもお気をつけて。」
それが本当かどうかはわかりません。ただ旦那はそう感じたそうです。
そう感じてしまったが故に、苦しむようになったのかもしれません。気持ちの持ち方、捉え方次第では、そうならなかったかもしれません。
少しでもすがりたかったものにも裏切られたような気持になった旦那は前向きになることができず。
お世話になった先生方には「頑張ってきます!」と挨拶を終えた後、「旦那さんならできるよ」「旦那さんだから選ばれたんだよ」と温かい言葉をかけていただいていたことと、その職場での最終日の帰り際ということもあり、誰にも吐き出すことができない気持ち。
このやり場のないもやもやを抱えたまま新しい職場での仕事が始まるのでした。
続く!