こんにちは、ぽんたです。
今回は久しぶりの更新になりますが、「抑うつ状態」で休職中である、教員の旦那のことについての続きを書いていきます。
前回までのあらすじ
組合員であることの強みが使えないと感じてしまった旦那は、もし本当に異動が避けられないのなら・・・と、いくつかの考えをもってお偉いさんとの話し合いに臨むのでした。
しかし、穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めた旦那の決死の戦いは、火を噴く前に終わりを迎えそうなのでした。
前回の記事です。
ツレが抑うつになった話の最初の記事です。
交渉の結果について
お偉いさんとの会話の続き その1
前回同様に、お偉いさんとの会話は旦那が呆然としている間にも進んで行くのでした。
「異動しないってのは難しいと思うよ。」
「そ、それならば、今は待ってください!家庭の状況が今はそういう状況じゃないんです!それか、近くの市町村や出身の市町村なら。それならば受け入れる覚悟は・・・」
「今年じゃなければ今回の異動の話はないよ。」
「じゃあ、いらないですその異動の話!」
「異動を断ったということは今後一生ついて回るよ?」
「この先ずっとそういう人だっていうことが関わってくるからね?」
「・・・。なぜ自分はこの歳でこの先を決められなければならないんですか?」
「そういう業界だから(察しての顔)」
「黒いですね(精一杯の皮肉)」
「黒いね」
当時の私の気持ち
まさかの組合長と同じ言い分・・・。もはや脅しに近いですよね。組合長さんは本当のことを言っていたのでしょうか。
旦那は業界ではまだまだ若い方です。それなのに今回の異動は今後一生を左右する異動なのでしょか。先輩曰く、出世とは関係がないという仕事なのにです。私は、学校のお偉い方やその上の方側から、旦那を無理にでもそこに異動させたいという感じがして怖いくらいでした。
お偉いさんとの会話の続き その2
「どうしても納得はできないです。自分である必要がわかりません。」
「う~ん。じゃあ今ここで庁の担当の人に直接電話しようか。旦那さんもそこに居て。」
と、お偉いさんは旦那の目の前で電話を開始。そして、会話の結果を旦那に伝えてくれたのでした。
- 旦那さんが選ばれたのは、旦那さんが適任だと思うから。誰でも良いわけではない(前回と変わらず)
- 各市町村ごとにどの学校区分の教員が派遣されるか決まっている。旦那さんが希望した近くの市町村や出身の市町村は、すでにもう働いている人がいたり市町村が求める学校区分の条件が合わなかったりで難しい。
- 勤め先が遠くなるのは申し訳ない。前述する条件もあるので打診先は変わらない。勤務先の距離がもっと遠い人もいるということは一応伝えておく。
- 勤務時間と給与は前回話した通り。奥様が出産を控えていること、家を建てるということで休みが必要なときがあるだろう。その場合、休暇を遠慮せずに申請してほしい。
と、いったものでした。加えて
「私も毎日遠いところから出勤しているから気持ちはわかるよ」
と、お偉い人の身の上話もお話されました。
これは私たち家族以外の個人情報なので書きませんが、移動距離以外でもとても苦労なさっている内容でした。それに比べたら自分はまだマシなのではないか、と思えるくらいの内容だったそうです。それを聞くとお願いを断りにくいレベルの話をここで話す、ちょっとずるいですね。
旦那の決断
言い方は悪いですが、もう逃げられないと観念した旦那は、イタチの最後っ屁のようにお偉いさんに話をしたそうです。
「ボス・・・。僕は公務員として失格だと思いますが、出世のためとか、世の中のためとかではなく、家族のために働いています。」
「・・・うん。」
「それにボス、僕は絶対親バカになります。」
「そうだね。普段の様子を見ていて、きっといいお父さんになると感じるよ。」
「家族の事になれば仕事を放りだしますよ。」
「当然の権利だね。ただ、休むときは申請はしてね。」
「今回の異動が家族のためになるのなら、納得はしてませんけど、」
「受け入れます。」
「うん、ありがとうね。上の方には、彼はとても悩んで上、家族のために辛い決断をしたということを必ず伝えておくよ。」
交渉を終えて
家に帰ってきてから私への報告
帰宅した旦那は、思ったよりはすっきりした顔をしていました。
- 言いたいこと全部言って、その場で電話で確認もしてくれて、それでもダメだったため諦めがついたこと。
- いつか来ると思っていた異動先ならば、早いうちに終わらせてしまった方がいいと思ったこと。
- 家族の時間が増えるのなら、生まれてくる子のためにも、計画中のマイホームのためにも、良いかなと思ったこと。
- これだけしつこく聞いても、自分ならばと適任だという返答に、正直悪い気分ではないこと
と、いった理由からでした。すこし誇らしげ?でもありました。
私はというと、やはり不安の方が大きかったです。通勤距離だけではなく、今までと全く違った仕事になるため大丈夫か。自分が里帰りしている間、生活は大丈夫かなど、考えればきりがありません。
ただ、旦那がなによりも家族のことを考えて決断してくれたことに感謝していました。そして、異動によって家族の時間が増えるなら、まあしょうがないか。と受け入れていました。
その後の旦那の様子
ここからしばらくは、いつものように休日でも仕事をこなすタフで元気な旦那のままでした。
異動の話については、内内の話であるため、同僚に話すことはNG。できるだけいつも通り生活することに勤めていたようです。
ただし、来年度少し大きめの仕事を受け持つ予定だったため、そこに関係する先生たちには話すことを許されたそうです。加えて、アドバイスをくださった先輩たちには話したようです。みんな寂しがってくれたと、嬉しくも寂しそうに話してくれました。
校内での異動の発表の日。
先生方に「え?どういうこと?」「おめでとう!でいいのかな?」といった感じの反応を受けながら、頑張ってきます!と返答していた旦那。
この職場で残すとこは、仕事の引継ぎと片付けと、校内での簡単な送別会用に何か話すことを考えることと、後は、前任者からの引継ぎに職場に伺わなければいけないことでした。
そして、3月の最終週、前任者より引継ぎの連絡が来て、新しい職場に伺うのでした。
続く!
続きです。